魚釣りと一緒に習った人生訓 | メタルジグの世界

魚釣りと一緒に習った人生訓

私は父から魚釣りを習った。

私が育ったのは内陸部の海なし県。だから海釣りの経験は全くないが、川釣りには小学生の頃から高校に入るまで、夏になると毎週のように父と行っていた。

私たちの釣りの目的は、魚を釣るというよりも、コミュニケーションだったように思える。

二人で母に作ってもらったお弁当を持って川へ行き、その週にあったことを魚がエサにかかるまで、淡々と話す。

父の仕事は編集者。特に締切り直前になると、3日徹夜なんてこともあり、特に私が小さな頃はあまり家でその姿を見かけることがなかった。

だから、父と過ごすその時間が、お互いにとってとても価値のあるものだったのだ。

父は釣りを始めたばかりの頃、全く釣れず苛立つ私に対して、「焦ってはいけない。人生の中の価値あるもので、そんなにすぐ成果が出ることなんてないよ」と笑いながら語ってくれた。

その思想は、その時には全くわかっていなかった。

でも、ある程度の歳を重ねた今は、とても深い含蓄を持った言葉だというのが分かる。

私の子どもが、もうすぐで7才になる。7才というのは、私が初めて、父に連れられて釣りに行った年だ。

誕生日には、釣り竿を買ってあげようと思う。そして、私が父に教えてもらったことを、彼にも教えるのだ。

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